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大谷やイチローに贈る言葉 長谷川滋利氏に聞く

たまごバナナ

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大谷やイチローに贈る言葉 長谷川滋利氏に聞く
2018/3/29 2:00
米大リーグが29日(日本時間30日)に開幕する。今季は投打の「二刀流」で世界最高峰の舞台に挑むエンゼルスの大谷翔平や6年ぶりにマリナーズに復帰したイチローなど話題が豊富。エンゼルスOBで、現在、米国を拠点にする長谷川滋利氏(49)に大谷が活躍するためのポイントや、マリナーズ時代に同僚だったイチローについて語ってもらった。

■こぢんまりせずにやってほしい


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長谷川氏は「実力はあるから、こぢんまりせずにやってほしい」と語る=共同


――大谷の「二刀流」挑戦をどう見ているか。

「日本で6年、米国で9年プレーした人間からみたら、最初の1年はあまり関係ない。実力はあるから、いきなりこぢんまりせずにやってほしい。周りはそっとしておいた方が後々、超一流になりそうな気がする。先日、チームの中心選手のアルバート・プホルスやマイク・トラウトとゴルフをしたときも『楽しみだ』と語っていた」

――キャンプでは球を操れていなかった印象だ。

「今の時点でいろいろ課題があった方がいい。ダルビッシュ有はアジャスト(適応)が早かったが、ピッチングだけでもキャンプだけで対応するのは難しい。彼の場合はそこに打撃も加わっている。時間が足りないというのが本音ではないか」

「制球だけで判断はできない部分も多い。キャンプ地のアリゾナはドライで球がすごく飛び、滑る。私も最初の2、3年は苦労した。常に結果を求められるから、全く気にしないわけにもいかないが、周りが騒ぐほどではないだろう。マイク・ソーシア監督がしばらく起用するつもりなら、シーズン始まってからアジャストしていけばいい」

――現役時代に心掛けていたことは。

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米国を生活の拠点にしている長谷川氏


「私も1年目のキャンプで『スライダーが曲がらないし、やばいな』と思った。ロージンバッグで滑らないようにするなど、少し工夫が必要でしょう」

「私はスライダーのスピードを少し落とすことでコントロール重視に切り替えた。キレのいい球よりコースにきっちり投げた方がメジャーでは重要だと感じたから。日本人はコースに決まっても打者に当てられてしまうが、米国では遠くに飛ばすタイプが多い。自分が投げる球をコントロールできたらそんなに打たれないはず。頭の中の思考の微調整は必要になるでしょう」

「いずれにせよ、球の違いはみんなが通る道。田中将大もダルビッシュもそうだった。ただ、ダルビッシュは4月の途中でコツをつかんでいる印象だった。アジャストが早い人もいれば、遅い人もいる。私と大谷君では能力に雲泥の差はあるが、アジャストに関しては誰が早いかは全く別」

――キャンプ中の記録は参考程度で捉えるべきか。

「そうですね。今のところ結果は悪くても、本人のコメントはポジティブだから安心している。そんなに悲観的になることはないし、急がなくてもいい。フロントもこのような状況は想定内だったとも思う」

――シーズンではどのような投球を心がけるべきか。

「球速100マイル(約160キロ)だとバットの芯を外すために球を動かそうと思っても動かない。方針を転換して95マイルでいいからツーシームを投げるのか。それは将来的に考えればいい。今は日本にいたときの投球がいかにできるか。まずは意図したゾーンに球を集められるように。そうそう打たれないでしょうし、打たれたらそのとき考えればいい。実力以上のものをだそうとせず、日本ハム時代の8割の力を出せれば十分ではないか」

■長いシーズン、息抜きも必要

――登板の間に打者として出場するので調整が難しい。

「私は投球のことを1日中考えていた。それでも1年で対応が間に合わなかった。投打両方やる彼の場合は正直、しんどいときもあるでしょう。投手だけをやっている人間なら、考えすぎて煮詰まったから映画でも見にいこうといえるが、その時間に打撃について考えないといけない。メンタル的にもつかな、という心配はあります」

「私は1年目から、苦しくなって行き詰まったらゴルフのコースに出かけた。遠征中なら映画をみて、違う世界に入り込んでいた。シーズンは長いので息抜きは必要になる」

「でも彼は本当に野球小僧だと聞く。本当に野球が大好きなら野球が趣味と思えばいいでしょう。打撃は楽しいもの、投球は苦しいもの、でも仕事と思えればいいのかもしれない」

――メジャー1年目、成績の合格ラインは。

「それは考えない方がいいでしょう。行き当たりばったりで、結果が出たらいいくらいの気持ちでいるべきだ。数字は頭に入らない。1年目から完璧だったらスーパーマンですよ。周りはすぐに結果を求めがちだが、私は2、3年目、5年後にどれだけいい打者、投手になっているかに興味がある。誰もやったことないことを、世界一レベルの高いリーグでやろうとしているのだから簡単ではないのは当然。見守っていくべきだ」

――大谷はエース格にはなれそうか。

「ポテンシャルは(開幕投手の)ギャレット・リチャーズと大谷が並ぶと思っている。その2人がエース争いをしてくれたらエンゼルスもだいぶ変わる」

――長谷川さんは現役時代にはソーシア監督の下でプレーした経験を持つ。

「今でも友達感覚で付き合ってくれる。性格的にはおっとりしている監督だ。野球は堅実。作戦より適材適所で人を動かすのが得意で、打率1割台でも4番で使い続けたり、選手を信頼したりするタイプ。我慢強さもある。大谷君にもマッチしやすい監督だろう。日本ハムの栗山英樹監督と雰囲気など似ている面もあるかもしれない」

――イチローもマリナーズに復帰して注目を浴びる。

「普段はあまり野球のことを話さないが、マリナーズに復帰したときには、冗談の意味も込めて『一塁に走れなくなるまで頑張ってね』とメッセージを送ったら『ありがとうございます』と返ってきた」

――チームにとって偉大な存在だ。

「マリナーズにとって獲得した意味は大きい。レジェンドだから。試合の入り方、コンディションのつくり方は他の選手も勉強になると思う。これから何年プレーするかは別にして、『マリナーズのイチロー』というイメージが、今まで以上に濃くなるでしょう」

■先発で100試合出てくれたら

――元同僚から見たイチローのすごさとは。

「彼は普段から準備を怠らない。スーパースターはピークを過ぎると一気にしぼんでしまう。だが彼の場合は終わらなかった。ヤンキースやマーリンズで控えに回っても一流のやり方をする。バックアップでもスペシャリストになれるような選手はいない。ずっと4打席打っていた人が代打や守備固めをやるのはメンタル的に難しいもの」

――他の選手よりキャンプインが2週間以上遅れた。

「米国人選手ならあまり影響はないが、彼の場合は常にオフの間に準備していくから簡単ではない。右のふくらはぎの張りも無関係ではないかもしれない。でもシーズンが始まったらそんなことはいっていられないし、いえないでしょう。楽しみですね」

――チームに求められている役割は。

「まず最初はレギュラーでしょう。今年のマリナーズはケガ人が多い。1年間出続けてよとはいえないけれど、先発で100試合出てくれたらうれしい。44歳でそんな人はいない。これまでの累積ではなく、この年齢でできる記録を打ち立ててほしい」

「控えで十分プレーできることはわかったので、今度は44歳が先発スタメンでどこまでできるか見ていたい。私はできると思う」

(聞き手は渡辺岳史)(C)2018日本経済新聞 電子版



最終更新日2018-12-05
Posted byたまごバナナ

Comments 2

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MT  
こんばんは

大リーガーは息抜きの球なんて投げられないのが、日本とは違うところですよね。とはいうもののそこはうまくやって少しでも長くメジャーで活躍して欲しいものですね!

2018/12/05 (Wed) 19:00 | EDIT | REPLY |   
Beat Wolf  

「こぢんまりせずにやってほしい」
並の選手ならそのとおりですが
二刀流を選んだ時点でその次元を越えてますね。(笑)
大谷選手には、思いっきり楽しんでほしいです。

2018/12/06 (Thu) 21:04 | EDIT | REPLY |   

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