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コリン・マキューが語る大谷翔平。 「ほかの日本人とは明らかに違う」

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コリン・マキューが語る大谷翔平。「ほかの日本人とは明らかに違う」

今年、4年ぶりに日米野球が開催された。毎回、多くの一流メジャーリーガーが来日するが、コリン・マキュー(ヒューストン・アストロズ)もそのひとり。2014年から3年連続2ケタ勝利を挙げ、2015年にはア・リーグ2位となる19勝をマーク。今シーズンはリリーフ投手として58試合に登板し、防御率1.99という驚異の成績を挙げた。そのマキューに日米野球のこと、また同地区のライバルである大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)についても聞いた。

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今シーズン58試合に登板し、地区優勝の立役者となったコリン・マキュー

―― 日本に来たのは今回が初めてですか。

「初めてなんだ」

―― オフの間、アメリカを離れて旅行することはありますか。

「そうだね。妻と一緒に、毎年どこか、これまで行ったことのないところへ行くようにしているよ」

―― 日本という国や人々、文化についてどんな印象を受けましたか。

「人が信じられないぐらい親切だし、すごくもてなしてくれる。ホテルや球場の人たちだけじゃなく、それ以外の場所でもそうだと感じている。先日、皇居を訪れた時も警護の人を含め、みんな優しくしてくれた。銀座も歩いてみたけど、テレビゲームか映画に出てくるような街で、現実のものとは思えないほどきれいな街だった。東京はすばらしいね」

―― 実際、日本に来るまではどのような印象を持っていましたか。

「東京という街については、ニューヨークやシカゴのような大都市のイメージがあったけど、ただ大きいというだけではなく、すごく先進的だし、ネオンも明るい。とても楽しい街だね」

―― アストロズのチームメイトであるホセ・アルトゥーベ選手は前回の日米野球の際に来日していますが、何かアドバイスされたことはありましたか。

「まず、『もし選ばれるチャンスがあるなら、ぜひ参加すべきだ』と言われました。だから、実際にオファーがあった時は『行く』と即答しました。あとは日本という国やファンがすばらしく、野球のレベルも高いと言っていました。野球に関してのアドバイスは……じつはなかったんだ。『思い切ってやってこい!』だけかな(笑)」


―― 2015年には先発投手としてア・リーグ2位となる19勝を挙げましたが、今シーズンはリリーフに回りました。リリーフの役割について、どう考えていますか。

「先発とはまったく違うものだね。慣れるまで時間がかかったし、これまで行なっていた先発としてのルーティンなどを変える必要があった。だけど、いつウォームアップすればいいのかがわかってきたら平気だったし、自分にとってはとても自然な配置換えだったと思うよ。この役割でもいい仕事をしたい」

―― リリーフの仕事は大変だと思いますが、楽しんでやれていますか。

「そうだね。ただ、気持ちの持ちようは、先発とは少し違うかな。リリーフは、より攻撃的な気持ちで投げる必要があるんだ。まだ自分は先発投手だという気持ちでいるし、いずれ先発に戻ることがあったとすれば、以前よりも自信を持って投げることができると思います」

―― リリーフの一番難しいところは何ですか。

「出番が来たら、すぐに全開でいけるようにしておかないといけないところだね。リリーフは1球1球が非常に大事になってくるし、精神的にもストレスがかかる。毎日、シャープさを保っておかなければならないんだ」

―― 昨年、アストロズはワールドシリーズを制覇し、今シーズンもワールドシリーズまであと一歩のところまでいきました。それ以前は、たとえば2011年から2013年の3シーズンはいずれも100敗を喫するなど、チームは低迷していました。そこからの躍進の理由は何だと考えますか。

「理由は2つあると思います。1つは、生え抜きの若いタレントたちの才能が開花したこと。彼らはマイナーリーグで着実に力をつけ成長してきた。メジャーでは低迷していたけど、マイナーでは勝っていたんだ。若くていい選手がメジャーに上がってきたことで、2015年を境にⅤ字の回復を遂げることができたんだ。

 その一方で、FAでいい選手を効果的に、しかも適切なタイミングで獲得できたことも大きかった。そういったことがあって、昨年や今年のようにいい成績を収めることができたと思う」


―― 近年のメジャーリーグは、長打を打つ選手が増えています。一方で、日本の打者はどちらかと言えばコンタクトヒッターが多い。日本の打者と対戦するにあたって、スカウティングなどはしてきましたか。

「スカウティングレポートは受け取っているよ。ひとりひとり詳しくは見ていないけど、何人かの日本人選手はパワーがあって、ホームランも打てるからね。ただ、あなたが言ったように日本人選手はコンタクトヒッターが多いようなので、まずは自分の投球をしっかりできるようにしたい。コンタクトヒッターが多いということは、三振を取るのは簡単ではないだろうから、ディフェンス力が重要になってくる。幸い、今回来日したメンバーは守備のいい選手が多いので楽しみだよ」

―― 日米野球に参加が決まった段階で、知っている日本の選手はいましたか。

「とくに知っている選手はいませんでした。だからこそ対戦するのは楽しみだし、しっかり準備したいと思います」

―― これまで多くの日本人選手がメジャーでプレーしていますが、彼らの印象についてお聞かせください。

「本当にすばらしいタレントばかりだよ。とりわけ、近年アメリカに来た選手はそうだね。今年は同じ地区ということもあって、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とは数多く対戦したよ。彼は本物だよ。打つことも投げることもできるなんて……。才能があるだけでなく、あの年齢(24歳)で落ち着いているし、賢さも持っている。

 ほかにも優れた選手が来ているよね。前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)も本来は先発だけど、昨年も今年もワールドシリーズではリリーフで登板した。才能がなければあんなことはできない。メジャーリーグ全体のことを考えても、アジアを含めた世界中からいい選手が来ることは、非常にいいことだと思うよ」

―― 大谷選手はおっしゃったとおり”二刀流”ですし、これまでにないようなタイプの選手です。彼の存在は、日本人選手の印象を変えたところもありますか。

「彼は明らかにほかの選手とは違う。青木宣親(ヤクルト・スワローズ)とはアストロズで一緒にプレーしたことがあるし、イチロー(シアトル・マリナーズ)も長年メジャーでプレーしている。彼らが日本人の打者としてのスタンダードを築いてきたけど、大谷を見ているとまた考え方を変えないといけないところもある。

 大谷のバッティング練習を見ていると、400フィート(約121.9m)も500フィート(約152.4m)も飛ばしている。背が高くて、体も大きく、しかも運動能力もある。ちょっとタイプの違う選手ではあるけど、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)が日本からアメリカに来た時のことを思い出したよ。いずれにしても、大谷は間違いなく有望なタレントだし、特別な男さ。また、ああいう存在の選手が日本から来てくれたらいいね」
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最終更新日2018-11-20
Posted byたまごバナナ

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