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大谷翔平メジャー新人王は、二刀流成功と言えるのか? 江本孟紀「彼は良い判断をした」

たまごバナナ

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大谷翔平メジャー新人王は、二刀流成功と言えるのか? 江本孟紀「彼は良い判断をした」

メジャーリーグのア・リーグ新人王に、エンゼルスの大谷翔平(エンゼルス)が選ばれた。打者として打率.285、22本塁打、61打点、投手としては10試合に登板して4勝2敗、防御率3.31の成績だった。日本人の新人王獲得は、2001年のイチロー以来17年ぶり4人目となる。
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メジャーリーグのア・リーグ新人王に選出された大谷翔平選手 (c)朝日新聞社


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【写真】甲子園で力投する高校生時代の大谷翔平


大谷の新人王獲得について、日本のメディアは快挙として取り上げている。一方、投打二刀流については現在でも賛否両論があり、特にプロ野球経験者からは批判的な意見が多い。その一人が、プロ野球評論家の江本孟紀氏だ。

 米国での二刀流挑戦の初シーズンを終えて、大谷の残した結果をどう見ているのか。江本氏に聞いた。

* * *
──大谷が新人王を獲得したことで、「メジャーで二刀流が通用することが証明された」といった報道が相次いでいます。

 話題が欲しいメディアが「二刀流が認められた」と騒いでいるだけ。私にとって新人王をとったことは、たいして興味もないことです。

──新人王の投票では、大谷が圧倒的な票差で1位になりました。

 たしかに、大谷がピッチャーとバッターの両方でメジャーで通用するということは証明されました。それだけのことです。当初の予想通り、1シーズンを通じての成績は中途半端なもので、これで「二刀流が成功した」とはとても言えません。

 22本塁打を打ったものの、休みながら試合に出ているので、打席数は367で規定打席(503打席)に到達していません。20本塁打を打つ選手ならメジャーにはたくさんいます。ましてや、ピッチャーとしては4勝だけ。これで「二刀流」と称賛されるなら、他にもできる選手はいるでしょう。

──二刀流の問題は、どこにあるのでしょうか。

 ケガと故障のリスクです。プロ野球選手は、ケガなくシーズンを乗り切るために厳しいトレーニングをする。それをピッチャーとバッターの両方をやるから、どうしても中途半端になってしまう。そもそも使う筋肉が違いますから。


だから、日本ハム時代から大谷はケガが多くてシーズンをフルで活躍したことが少ない。そして、今回は肘を手術することになった。その肘のケガはどれほどのものだったのか、どこでどのような手術が行われたのかは、いまだに詳細不明です。

 それでも、肘の故障はある程度治るでしょう。私が最も心配しているのは、次の故障で肩を痛めること。プロ野球選手で最初から肩を痛める選手はあまりいませんが、肘など別の所をケガして、それをかばって投げているうちに、肩の故障につながる。肩の故障は治りにくい。名投手でも、肩を痛めて引退した選手はたくさんいます。

 大谷の才能は、投手としても打者としても、いつも言うように本当に素晴らしいものです。それでも次に肩を痛めたら、大した記録も残せないまま投手を断念することになる。もったいない!

──二刀流は野球を知らない人でも話題になり、批判すると「若者の夢を潰すな」といった意見がたくさん寄せられます。

 故障などでチームに合流できなかったとしても、それでも大谷が「二刀流をやりたい」と言うのなら、それも彼の人生です。ハタからとやかく言うつもりはまったくありません。どのような野球人生を送るのかは彼の自由です。みなさんが二刀流を持ち上げているうちは、いろんな人が注目してくれるし、球団としても興行面でメリットがありますから。

 ただ、こうやって二刀流について聞かれた時には、私は元プロ野球投手として、野球のことを知らない人にも向けて「プロ野球投手の本質」を話すようにしています。それだけのことです。

──たしかに大谷も、新人王決定後のインタビューで「(シーズンを)フルで出るのが一番いい。チームに貢献するうえで大事だと思う」と話していました。肘のケガもあり、来シーズンは打者に専念するとのことです。

 その判断はとても良かった。今シーズンのエンゼルスは、春先は良いスタートを切りましたが、結局は4位でシーズンを終えました。大谷もケガで離脱して、チームへの貢献は十分とはいえませんでした。来シーズンを打者専門で過ごすことは、チームにとってもありがたいでしょう。

──2020年に投手で復帰する可能性も残されています。


チームがそれをさせるかどうかですね。来シーズンに打者としての成績が振るわなければ「2020年は投手でやろう」となるでしょう。それがもし、打者として首位打者や本塁打王をとるような成績を残してしまったら、どうするのか。大谷が「次は投手でやりたい」と考えても、チーム首脳陣は相当迷うでしょう。

 その年によって投手か打者かわからないような選手がいると、チームの編成は大変です。二刀流の大谷は、話題性があり、客集めにはつながりますが、監督としては使いづらいというのが本音でしょう。

──まだ24歳で、さらなる活躍を楽しみにしているファンも多いと思います。

 誤解しないでほしいのは、私は二刀流に反対しているわけではない、ということです。二刀流を続ける限り、ケガのリスクが高まり、規定投球回と規定打席数になかなか達しない事実を話しているだけです。

 年齢的にこれから体が固まってきて、野球選手としてのピークに向かっていく。さきほど話したように、大谷はメジャーでも投打で通用することはわかった。しかし、普通の野球ファンは大谷の持つ素晴らしい素質に「希望」を感じて応援しますが、球界では「結果」としての成績で評価されます。だからこそ、2019年は“1シーズンを通じて”どれだけの成績を残せるか。大谷の真価が試される年になります。

(聞き手/AERA dot.編集部・西岡千史)

Copyright 2018 Asahi Shimbun



最終更新日2018-11-17
Posted byたまごバナナ

Comments 3

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Beat Wolf  
江本さんが指摘する懸念

「二刀流を続ける限り、ケガのリスクが高まり」は、私もずっと心配していたことです。
恐らく、ファンの方はみんな「まだまだこんなものじゃない」と信じているでしょう。
大谷選手の成功の一番のカギは、「ケガをしないこと」だと思います。
来年以降、そうであって欲しいですね。

2018/11/17 (Sat) 20:43 | EDIT | REPLY |   
たまごバナナ  
Re: 江本さんが指摘する懸念

> 「二刀流を続ける限り、ケガのリスクが高まり」は、私もずっと心配していたことです。
> 恐らく、ファンの方はみんな「まだまだこんなものじゃない」と信じているでしょう。
> 大谷選手の成功の一番のカギは、「ケガをしないこと」だと思います。
> 来年以降、そうであって欲しいですね。

2018/11/17 (Sat) 22:00 | EDIT | REPLY |   
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2018/11/19 (Mon) 17:46 | EDIT | REPLY |   

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